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2014.5.23 福井新聞さんより。

「スラムダンク」などの作品で知られ日本を代表する漫画家の一人、井上雄彦さんが23日、福井県越前市岩本町の上山製紙所を訪れ、作品を描くための世界最大の手漉き和紙づくりを行ったそうです。

なんと漉いた和紙の大きさは高さ3.3メートル、幅10.8メートル。これを20人の和紙職人と共に作られたとのことで、かなりの重労働だったことが伺えます。
(かなりの大きさですもんね)

有名な方が和紙を漉いて、こうやって和紙の現場に光が当たるというのは
和紙を作る現場を知ってもらえるいい機会で
いいことだなと思いました。

作品は森美術館で展示されるそうなので、
いっぺんいかなダメですねー。

(写真はお世話になっている信洋舎の西野さん。)

 

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福井県には、紙の神様がいます。今でも。
1500年ほど前、「 岡太(おかもと)川の川上に住むもの」と名乗るお姫様が
「この辺りは田畑が少ないが、きれいな水に恵まれているから、和紙を漉いて生計を立てなさい」
と今立に住む村人達に紙漉きの技術を教えたそうです。

そこから今立は和紙の里として栄えることになり、
助言されたお姫様は川上御前と名付けられ
岡太・大瀧神社に紙の神様としてお祀りされることになりました。

普段は裏山にたたずむ奥の院でお祀りされているのですが、毎年5/3〜5/5の3日間だけ、里宮まで神様をお迎えするという例大祭・神と紙の郷の春祭りが行われます。
県の無形民俗文化財にも指定されているこの祭り、「圧倒されるから一度は体験した方がよいよ」
と和紙の里の方が口々におっしゃるので、薫風吹き抜ける最終日に参加してきました。

 

140518_1祭りのために毎年作られる花万燈。江戸時代から続くこの産地ならではの民芸です。
越前和紙を大量に使った傘は華やかで、会場のランドマークに。

 

神と紙のまつりのメインイベントはなんといっても、神輿渡りと呼ばれる、和紙の里にある5つの神社を巡航する行事です。 和紙の里は五箇(ごか)と呼ばれる大滝町、岩本町、不老町(おいず)、定友町、新在家町の5つの地区から成り立ち、それぞれの地区に神社があります。
これらの神社を、神輿を担ぎながら練り歩いて(時には走って)ゆきます。

140518_2-1和紙でできた風車が和紙の里を彩ります。

140518_3神紋の入った、白い法被を着た男衆が神輿を担ぎます。

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神輿を守る鳶さん。大の字が入った青い法被を着ています。
祭りの先導役といったところでしょうか。

140518_5-1太鼓の鳴り響く卯立の工芸館前で、お酒を飲む男衆達。

140518_5-2すごい勢いでビールが空に。

140518_6神明神社。山の上にあるこの神社へ、階段とは思えない軽快な足取りで上ってゆきます。

140518_7降りる時もこれまた圧巻。

そして、他のお祭りとの一番の違いは 自分の住む地区に神様を長居させるために
地区同士で神輿の取り合い(もみ合いと言うそうです)をするところです。

140518_8岩本神社。ここで今日一番のもみ合いが行われます。

一番の盛り上がりをみせるのが、岩本神社。
紙祖神に留まってもらいたい岩本組と、大滝にお神輿を連れて行きたい大滝組の男衆がもみ合いながら神輿を押し合います。

140518_9-1岩本神社からお神輿を出そうとする大滝組。しかしなかなか出してもらえません。

140518_9-2もはや、もみくちゃ。
何度かもみ合いが行われた後、無事鳥居を出ると、境内に拍手の音が響き渡ります。

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鳥居を出た大滝組は見えない早さで大瀧神社へ。
(ブレブレの写真しか撮れませんでした・・・)

 

その夜、大瀧神社までお戻りになった神様を、 裏山の奥の院までお返しする「お上がり」が行われます。

140518_11地元の小学校6年生による浦安の舞。

浦安の舞が終わった後、片道40分ほどの山道を、白丁と呼ばれる選ばれし者が4人を主として神輿を担ぎ、奥の院まで運んでいくのですが・・・暗い山道を高張と提灯だけで登るため、ほとんど何も見えません。 途中でろうそくの火が消えようものなら大パニックでした。(特に私)

奥の院へ神様を返した後、静まり返った大瀧神社の境内で

♪  シャン・シャン・シャン
もう 一つ こい
シャン・シャン・シャン
祝うて三度じゃ
おシャン・シャンの・シャン  ♪

と全員で手締めをして祭礼は終了します。「今年も無事に神様をお返ししたな〜」という法被姿の方々の顔といったら。 時刻は既に23時。きっと疲れているに違いないのに、その誰もが爽やかな顔をされてました。

本気で神様を奪い合う地区の人々。名誉なことだと言って、白丁の準備をする若い男衆。夜中にろうそくの火だけで神様をお見送りする、というやり方。明かりが消えて、静まり返る境内。
とある御方が言った「白丁はしゃんしゃんと神様をあげるのが仕事なんや。肩外したりしたら、絶対にあかんのや」という言葉が印象的でした。

1500年変わらないやり方で、紙の神様に敬意を払う。
「日本古来の祭り」と揶揄されるのもうなずけます。
祇園祭に匹敵するお祭りなのではないかと個人的には感じました。

今回、この祭りについていろいろと教えていただきました
越前和紙青年部の方々をはじめ、和紙の里の皆さま、本当にありがとうございました。

 

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Kamigamiでは、7種類の機械漉き和紙と3種類の手漉き和紙の中から、名刺を作成することができます。
越前和紙と一言でいってもその歴史の深さから、紙の神様の元で多種多様な和紙が作られてきました。今回、その中からスタンダードなものから個性の光るものまでセレクトさせていただきましたので、ご紹介させていただきます。

奉書

緻密でしっとりな越前和紙

»緻密でしっとり。越前和紙の歴史が生んだ紙肌

絹のように滑らかで、きめの細かい紙肌が特徴の越前和紙です。シンプルでどんな方にも使いやすい和紙の名刺です。

 

凹凸感のある越前和紙

»和紙の持つ素材感を全面に

和紙の繊維が作る素材感を全面に出した、凹凸感のある越前和紙です。

 

簀の目

シンプルだけどモダン。普段使いの越前和紙

»シンプルだけどモダン。普段使いの越前和紙

細かいピッチで入ったラインがシャープでモダンな印象の、和紙名刺です。

 

雲龍

越前和紙のスタンダード

»古びない。越前和紙のスタンダード

華と呼ばれるひげのような繊維が入った、これぞ、the・和紙。結婚式の席次表など、おめでたい席でよく見られる和紙です。

 

繊華

キラキラひかる、越前和紙

»キラキラひかる、越前和紙

細い繊細な華と呼ばれる繊維が絡むように入った越前和紙。雲龍に比べても、ぱっと見た目の印象が華やかです。

 

金舞

金粉が舞う越前和紙

»和紙でワンランク上の上品さを

細かな金粉が舞い散った越前和紙の名刺です。金粉の舞った和紙は多くありますが、中でもできるだけ繊細で華奢な印象のものを選びました。

 

高千穂

金粉が舞う越前和紙

»稲穂がゆれる、日本の原風景が一枚に

高千穂と名付けられた越前和紙。稲穂が揺れるように和紙全面に華が散りばめられています。極めて上品な印象の越前和紙です。

 

局紙

明治から絶賛された、紙幣用和紙

»明治から絶賛された、紙幣用和紙

ほんのり生成色で、緻密な紙肌の和紙。明治になって紙幣用のとして開発されたものを再現。

 

雪紙

雪のような手漉き和紙

»ふわりとやわらかい。雪のような手漉き和紙

真っ白で凹凸のある紙肌の和紙。他の和紙に比べると、ナチュラルで柔らかい越前和紙。

 

布目

ナチュラルで、素朴な越前和紙

»ナチュラルで、素朴な越前和紙

局紙に布の目のような凹凸を施した和紙です。ほんのり生成色で、テクスチャー感がほしい方におすすめ。

 

いかがでしたか? 和紙を選ぶ参考にしていただければ幸いです。 ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせくださいね。

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手漉き和紙の印刷に使用する活版機

活版(凸版)印刷とは?

手漉きの越前和紙は、通常の印刷ではなく、活版(凸版) 印刷でお届けいたします。
なかなか普段目にされない活版(凸版)印刷。この手法は、インクを文字盤につけ、一枚一枚活版機で圧力をかけ定着させる方法です。


手漉き和紙の印刷に使用する活版機

こちらが手漉き和紙の印刷に使用する、年季の入った活版機です

 

通常の印刷に比べると、紙に圧力をかけることにより凹凸感が生まれ、またちょっとした圧力の違いで文字の太細に変化が出るので、味のある風合いを作り出すことができます。


手漉き和紙の印刷に使用する活版機

印刷に使用するインク。分量は、職人さんの勘で混ぜ合わせていきます


手漉き和紙の印刷に使用する活版機

活版機にセットするための土台を作っていきます

 

プリンターが生まれる前は当たり前のように存在していた活版(凸版)印刷ですが、作成に手間や時間ががかかることから、プリンターが普及すると同時に廃れていきました。
しかしながら今回、極上の紙に、最高の技術を。をテーマに、廃れてしまったすばらしい技術を取り入れながら、越前和紙の名刺をお届けいたします。 ぜひ一度お試し下さい。

 

<活版(凸版)印刷に対応している和紙一覧>

雪のような手漉きの越前和紙。

»ふわりとやわらかい。雪のような手漉き和紙。雪紙

明治から絶賛された手漉き和紙。

»明治から絶賛された、紙幣用和紙。局紙

ナチュラルで素朴な、手漉き和紙。

»ナチュラルで素朴な、手漉き和紙。布目

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